高校時代のある日、俺は次の保健体育の授業の教科書が無いことに気付いた。
なので、隣のクラスのユーコーという友達のところに「貸せ」と言いに行くと、「サトウタケシ」と書いてある他人の物を勝手に勝手に持ってきた。
タケシとは殆ど話したことは無く、顔と名前が一致する程度の知り合いだが、ともかく教科書は教科書だ。パラパラとタケシの教科書をめくると中間テストの答案用紙が出てきた。点数は60点台。まぁ普通である。
急性胃炎の主因・誘因を述べよ、という問題があり、タケシはそこの回答を間違え、赤いペンで「暴飲暴食、ストレスなど」と正解が書いてあった。
奴はなんて書いたんだろうと思った俺は赤ペンの下の回答を解読すると「急性胃炎の病原体が侵入した」と恐るべき答えが書いてあり、風邪の設問には「夜、暑いので布団を蹴飛ばして寝て、寝冷えをした」とか妙に具体的な回答をして×をもらっていて、俺は思わず笑って教科書にツバを飛ばしてしまった。
どんな奴かとユーコーに聞くと、授業では、いつもトンチンカンな事を答えるらしい。
当時、「リキ」と呼ばれていた恐ろしい英語の先生がいた。
幸運にも俺は習うことは無かったが、宿題を忘れたと言っては男も女もコブシで殴る。一見、優しそうな顔つきなのにマジでバシバシ殴るので怖ろしさが染みわたり、次がリキの授業のクラスは予習に必死で休み時間に誰も廊下に出てこない。そんな骨の髄まで怖ろしいリキの授業なのに
リキ「thousands of dollars(数千ドルの)サトウタケシ、訳してみろ」
タ「ハイ、千個の人形!」とか
「my mother is go out(お母さんは外出しています)サトウタケシ、訳してみろ」には
何をどう調べてきたのか、「お母さんは外出して、スーパーマーケットでタマゴを買いました」と答え、さすがのリキも腹を抱えて笑ったそうである。
その答案用紙があまりにも面白く俺はパクって家に持って帰ってきたので、多分まだ押し入れの箱の中にあると思う。見つけたら店の壁にでも貼っておくか。すまんなタケシ。
ということで暑い毎日が続くので、今週のザ・限定はスパイスガッツリのポーク・チェティナード!裏スープはコイツも複雑なSSS8!
写真はペナンのチェティナードカレー。マレーシアはチェティナードの名を冠した店が多い。
①ポーク・チェティナード
インド、タミルナドゥ州の南部に位置するチェティナード地方は、スパイシーで香り高い、多様なスパイス使いの料理で知られています。
gop屈指の複雑なスパイス使いのスペシャルなカレー、今回はインドではあまり見かけ
ることのない、豚肉を使ったバージョン!
ローストしたスパイスをパウダーにして豚バラをマリネし、青唐辛子、玉ねぎ等を炒め、肉とトマトを入れて煮込み、仕上げにフェンネル、スターアニス、メース、チリ、カルパシなどを焙煎して作ったマサラを加え、水をほとんど加えず仕上げてあります。
羊よりもクセがなく、濃厚な旨みを感じる脂に、大量に入れたスパイスが溶け込み、柔らかくも突き抜けるスパイス感が甘い余韻となって消えていきます。スパイス好き必食、必殺のポークマサラ。ベイビー美味いぜ!サイドメニューなので、ライスは付きません、すまん。
これとライスだけでも美味いですが、スープカレーや、他の副菜といろんな組み合わせで食べると、さらにオツ。オタメシアレ!420円。限定!!
②ズッキーニの中東風ディップ
中東には、ヒヨコマメや焼きナスでペースト状のような料理が広く食べられていますが、いよいよこの季節!gop農園の無農薬有機栽培ズッキーニを使ったオリジナルのディップ!
焼いたズッキーニを、ニンニクやレモン汁、炒って石臼で挽いた白ゴマなどと合わせ、ペーストにしてあります。ライスに合わせても美味いですが、さらにスープカレーを合わせるとクリーミーな風味が広がり、実に美味い! 120円
③スーパースパイシースープ8
レギュラースープをオーバードライブさせるぜ!SSS8は、メース、キャラウェイ、白ゴマ、カルパシなどの高い芳香を放つスパイスを13種ほど使い、キレのいい香りと、大変複雑に広がるスパイスの味わい。100円
①~③の全部盛りは、いつも通り「オール」とスタッフまで!
④大根のピックル
インド式の油とスパイスで漬けたピクルス!クセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると味が強くなり、スパイシーさが増します!120円
⑤ヨーグルトのトルコ風ディップ
水切りしたヨーグルトにニンニク、ミント、唐辛子、甘酸っぱいざくろのビネガーなどを加えた濃厚でクリーミーなディップ!!合わせると味がとても深くなります。120円。
⑥パクタレ/バジタレ
人気のパクチーのタレ。バジルはホーリーバジルバージョン。ほんの少しの量をライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り!各60円ナリ!
⑦ナスと鰹節のピックル
トロトロに煮込んだナスと鰹節のうま味が一体となり、カレーに優しく華を添えます。120円ナリ。
さて8月!暑いのが苦手なくせにインドやらタイやらに出かける俺だが、こんな日はバ
ンコクのあの店のめちゃ辛いスープを滝汗で食いたいなどとも思う。植物が生み出すスパイスやハーブの不思議。その末端を担う俺は、詐欺で言えば受け子すか。
と言うことで皆さま、良い週末を!(^。^)