Story

gopのカレーについて – About the curry of gop
gopのカレー作りは、タマネギ、ニンニク、ショウガ、を根気よく炒めることから始まります。そこにトマト、スパイス等を加えてカレーベースをつくり、トリガラと野菜で取ったスープと合わせます。スパイスの香りとうまみを最大限に引き出すために、調味料はスパイスと塩の2種類以外は使っていません。スパイスを入れるタイミング、そして火加減で味を調節しています。
シンプルだけど、飽きのこない味と香り。それにこだわっています。
浮いているハーブは [カラビンチャ] 。そして、 [カスリメティ] という、スタータースパイスとしても使われる [フェネグリークの葉] 。ゴマのように見えるのは、 [カロンジ] 、丸いのは [ブラウンマスタード] です。これらのスパイスがランダムに歯にあたり、一口ごとに様々に風味と味わいが立ち昇ります。
スパイスは17,8種類。目的別に、ホールとパウダーを使い分けています。最高級のスパイスを使った、複雑で繊細な香りが自慢のカレーです。その為、店内禁煙です。愛煙家の方、ごめんなさい。

店の内装・外装について – About the interior & the exterior
資金に余裕のなかったgopは、持てる知恵と人脈のすべてをフル活用し、店を全部手作りで作りました。‘05年の1月6日、ジョイフルAKに木材を買いに行き、外壁から作り出しました。外壁が緩やかなカーブを描いているのは、アルミの細い板をコンクリートビスで固定し、それに板を打ち付けてあるからです。
床を除く、すべての部分に色を塗った板を打ち付けましたが、慣れない大工仕事の上、古い建物ゆえに、壁も天井も柱さえもすべて歪んでいるために直角の部分がなく、大変苦労をしました。
徹夜でペンキを塗ったりと、奮闘の末、23日にプレオープン。疲れきって灰になりました。
木目調に塗ったコンセントやトイレの造作など、ジミに凝った店内をお楽しみください。

施設?について – About facilities(?)
入り口横にクロークが用意してあります。どうぞ、他の人のものと間違えないようにご利用ください。
椅子とテーブルは、カレーが食べやすく、また食事後もゆっくりできるような高さのバランスのものを選んでいます。ですので、ゆったり座って過ごしてください。
荷物置きも用意してあります。スタッフが気づかない時は「荷物置き!」と言って頂けると3秒で用意します。

置いてあるイロイロなモノについて – About various things
店主やスタッフが、ヒマな時に触る楽器や本以外にも、いろいろと面白いものが置いてあります。
ネパールのコーラ、モロッコの陶製のボンゴ、アンモナイト、実際に使っていた硝子釜のるつぼ、店主40にして初めて食べたお子様ランチの景品、とマニアなアナタには垂涎モノのレアなグッズが沢山です。 パクったりケガをしないように、いつでも手にとってもらってOKです。

チーズについて – About a cheese
gopの「自家製チーズは」文字通り自家製です。
市販のチーズは風味が強く、スパイスの繊細な香りが損なわれてしまうので、インドのカッテージチーズである「パニール」を、gopなりにアレンジして作っています。
ミルクの甘い香りと、ヨーグルトとレモンの酸味が特徴な、素朴な味わい。おためしアレ。

辛味について – About the curry of gop
大方のスパイスは、油に溶けて初めてその風味と味わいを発揮します。
gopの辛味は、辛味の強いインド産と、甘みと色合いが美しい韓国産の2種類の唐辛子をブレンドし、スープに合うように炒めたタマネギ等と合わせ、唐辛子のうまみ成分を充分油に溶かし込んだペーストを作って加え、辛味が増す程旨みも増すように作っています。
初めての方、どうぞ低めの辛さからお試しください。
せっかく来て頂いたのですから、無理なくおいしく食べてほしいのです。
辛さは後から足すことができます。気軽にお申し付けください。

卓上の調味料について – About the sharp taste
季節やお客様により、調理の際は若干塩加減を変え、一皿ずつ味見をし、最後までスープを楽しめるように調整していますが、それでもさらに一味足りない方、卓上の塩をお使いください。
ガラムマサラも調理の際、バランスよく加えていますが、お好みでどうぞ。ガラムマサラ自体に辛味はほとんどありませんが、入れることにより味がしまり、よりスパイシーに感じるようになります。ただ、入れすぎるとひらぺったい味になってしまうので、ご注意。

箸休めについて – About a desk-top seasoning
ライスについている野菜は、箸休めやお口直しにどうぞ。口がすっきりして、カレーを最後まで楽しむことができます。

米について – About the Rice
カレーには固めのライス、というのが定説ですが、gopは水気たっぷりに炊き上げ、さ らに米の一粒一粒がサラリとしている状態こそが一番カレーに合うと考えています。
その為、当店では、食味のいい、本州産の「ササニシキ」と、道産「大地の星」をブレ ンドして使用し、さらにスパイスの溶け込んだ油分がすっきりと味わえる様に、レモン グラスと共に炊き上げることでさわやかな風味を加えています。
粘りの少ない「大地の星」は程よくばらけ、カレーに実に合います。
スパイス、スープと同じくらい大切な、gopのカレーの重要なパーツです。

チャイについて – About Chai
当店では、標高1300m、ネパールはイラム地方のCTC茶葉を使用しています。あまり知られていない生産地ですが、国境をはさんで、あの有名なダージリンと隣り合わせであり、気候・地形も似ているので、高品質の茶葉が採れるので有名な地域です。
今までは収穫された茶葉の約90%がイギリスに輸出されていたため、日本では知名度があまり高くはありませんでした。アッサムに比べ、上品な香りと味わいです。
ちなみにCTCとは、CTC機を使った茶葉を製造加工する方法のことで、Crush(押しつぶす)・Tear(引き裂く)・Curl(丸める)の3工程の頭文字をとったものです。
コクがあり、濃厚に抽出されるので、チャイに最適な茶葉なのです。
どうぞ、甘くしてお飲みください。

硝子のコップについて- About the glass
実はgop、以前に吹き硝子職人をしていたことがあります。
そのツテで、以前働いていた、「豊平硝子工場」のグラスを使用しています。
口元のグラデーションがキレイなこのグラスは、「とも竿」という珍しい技法で作られています。
通常は金属の竿を使うところを、わざわざ色つきの硝子で竿を作り、透明な硝子を巻いて吹くと、さおが溶けて口元にだけ、色が残るのです。ですから竿は使うほど短くなっていきます。底に残る丸い痕は、口元を広げる際につける「ポンテ竿」の痕で、ハンドメイドの証です。

音楽について- About music
店主のgopはブルースギタリスト。
なので、音楽が大好き。ブルース、ファンクはもとより、ジャズ、リンガラ、サル
サ、スカ、レゲエ、J-POP、いいと思ったものは何でもかけます。オススメのCDがあ れば教えていただけると幸いです。