トルコに行ったのは2019年の事だ。
東南アジアの食からジワジワと興味が広がり、インドやスリランカ、パキスタンを経て中東はトルコに到達した。
いつもはエアチケットだけ取って現地に赴くが、この時は飛行機と宿が付いたツアーを選択した。フリーで行くより安かったからだ。加えて一応日本人向けのツアーなので、いつもは泊まれないレベルの宿に宿泊できる。
そして帰りの飛行機を3日送らせてもらい、自分で宿を取って自力で空港まで行くことにする。
街並みはすごくオシャレで店内の陳列なども洗練され、旧型のカワイイ電車が走る。メシもメチャクチャ美味く、そしてなんたってこの国のいいところはイスラム教徒が多数派なのに酒が飲める。焼きたてのケバブやメゼ(前菜)で一杯やるのは最高なんである。
加えてこのツアーには地中海に浮かぶキプロス島行きも含まれていた。船が当直した港近辺にはシーフードレストランがひしめき合い、その一軒に入る。
とりあえず白ワインのボトルを注文し、メニューを見ると実に美味そうな海老やすずき、タコや貝の蒸し物や揚げ物がずらりと並んでいたが、ラムカレーを見つけてしまった。キプロスのカレーなんてもう一生食えないので、涙をのんで注文する。
イスタンブルのバザールなんか行くとかなり色々なスパイスやスパイスミックスが売られていた。薫香のような香りのする唐辛子とか、ゆかりにそっくりなスマックとか、いろいろと今まで見たことが無いものが沢山あった。
そしてその中に「オスマンスパイス
」というものを見つけた。教科書に載っていた強大な国オスマントルコの名である。
インド同様レシピは様々だが、今週のザ・限定は俺ミックスのオスマンスパイスを使ったSS4ポークマサラ!今回はヨーグルトと農園トマトをたっぷり使ったバージョン。自家製レモンタイムもガッツリ使っているぜ!合わせる裏スープはSSS2!
①SS4ポークマサラ
SS(スーパースパイシー)はそれぞれに、スパイスの配合を変えたマサラを使う、常連に大人気のシリーズですが、中でも4は異色。
タイムやミントなどのハーブも加えた、中東はトルコのスパイスミックスを参考にした、その他の南アジア系SSと味も香りも全く違う組み立てになっています。
16世紀、インドを支配した強大な「ムガル帝国」を建国したと言われるバーブルは、教科書に出ていたティムールさんの血を引く、モンゴル=トルコ系民族だそうで、よし、これは面白い。ではそのトルコ由来のマサラを使って、ムスリムの人が食べないポーク
マサラを作ろう、と思いましたぜ!

スパイスと多めのレモンでマリネした豚肉をトマトとヨーグルトで煮込み、トドメにSS4マサラで仕上げてあります。多めのスターアニスが異国の味わい。
使用スパイスは他のSSに比べて少ないですが、その分香りのコントラストが際立ち、豚肉の甘みと絡んで今までにない面白い仕上がり。口に残るハーブの香りがポイント。ベイビー美味いぜ!
ライスに少しずつかけ、スープカレーや他の副菜と合わせて混ぜて食べると、味が立体的になってかなり遊べます。ライスはつきません、すまん。420円。
②ヒヨコマメの中東風ディップ
ヒヨコマメを煮込み、ニンニクやレモン汁、白ゴマなどと合わせ、ペーストにしてあります。味変アイテムとして使うとクリーミーな風味が広がるぜ!120円
③スーパースパイシースープ2
裏スープ。いつものスープをスパイスでオーバードライブさせた香り高いスープ!カルパシなんかも使った、複雑な抜けるようなスパイス感。100円
①~③のセットはオールとスタッフまで!
④大根のピックル
インド式ピクルス!味は強めに仕上げ、辛塩酸苦のクセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します!120円
⑤パクタレ
常連さんに人気のパクチーのタレ、パクタレ!ほんの少しの量をライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り!60円
⑥ナスと鰹節のピックル
スパイス油でにんにくと生姜、ナスを炒め、パウダーにしたスパイスを加えて煮込み、鰹節、塩、レモンで味を調えてあります。120円ナリ。
⑦ビーツディップ
茹でたビーツに炒め野菜や炒ったココナツ、乳製品などを加えてディップにしてあります。黒胡椒と少量の青唐辛子とレモン、ディルの香りをプラス。クリーミーさと味の深さが加わるぜ!120円
年末年始はさすがに忙しくクタクタに煮込まれたが、やっと元の流れに戻ったぜ!
今年も何か新しくて楽しくて美味いものが作れないか、今までにない角度から自分のカレーを考え続ける所存。キレたことやってもウチの客は付いてくるから凄い。カレー屋冥利につきるぜ!
ということで皆さま、良い週末を!(^。^)
