積雪。道路はグシャグシャだ。ガキの頃、近所の山の手道路には一か所、雨が降ると車道に大量の水がたまる場所があった。
その日も大雨でまっ茶色の泥水が沼のように溜り、そこを「橋本ふとん店」と書かれた1台のワンボックスカーが水をはねないようにソロソロと走っていた。
と、次の瞬間後ろから轟音と共に猛スピードで走ってきたダンプが泥水を爆発的にはねながら追い越し、突然襲い掛かった滝のような泥水で白い車が一瞬見えなくなるほど真っ茶色になった橋本ふとん店の車は、前が見えなくなったのか急ブレーキをかけた。
俺は過去の記憶をかなり詳細に覚えている人間なのでこの出来事を数十年ぶりに思い出し、あの気の毒な橋本ふとん店がまだあるかどうか調べてみたが無いようだ。
「あの時は大変でしたね」と労いの言葉をかけたかったのだが。でも清田に「ふとんのハシモト」があるようなので、ここかもしれない。ま、どうでもいいのだが。ちなみに元バンド仲間が「野田寝装」を営んでいるので、布団・枕のご用命はこちらを要チェケラ!であります。
さて、カレーを構成する要素はいろいろある。スパイス、ヨーグルト、トマト、ナッツ、ココナツミルクなどだが、横綱的な番付の一つに「玉ねぎ」というのがある。
飴色玉ねぎという言葉をよく聞くが、ウチでは肉系の強い素材のものには作る時は攻めて玉ネギを炒め、さかなのカレーとか他に強い旨味要素のあるカレーにはそれほど炒めなかったりすることが多い。でも逆のパターンもある。
要するに、玉ねぎの甘みを生かすのか加熱脱水による強い風味を生かすのかということであり、作りたい味に合わせて好きなようにチョイスすればいいだけの話だ。
今週は当初玉ねぎにスポットを当て、たっぷり使って作ろうかなと思っていた。
しかしそれはウチの店にしてはヒネリが足りないんじゃないかと寝ている時に思い、ならば加熱という調理技法による要素も加味しようということで今週のザ・限定はSSS3ポークマサラのフライドオニオンバージョン!いつもの倍量の玉ねぎだぜ!
揚げ玉ねぎを作った香ばしい玉ねぎ油でさらに玉ねぎを炒め、gop農園のうま味の強いトマトもたっぷり使い、揚げ玉ねぎ、溶け込んだスパイスと共に玉ねぎやトマトの甘い余韻が長く口に残るぜ!
揚げ玉ねぎはビリヤニとかインドとかで肉系カレーによくみられる手法。粗挽きラムキョフテのスープカレーは5人前、激押しニハリMIXも5,6人前はできまーす!
①SS3ポークマサラ 揚げ玉ねぎバージョン
さてさて、大人気のSS(スーパースパイシー)シリーズの中で、一番バランスのいいSS3を使ったスパイス煮込み!!
今週は玉ねぎをたっぷり使い、その半量は揚げ玉ねぎを作り、できた香ばしいタマネギ油にスパイスの香りを移してさらに玉ネギを炒め、ヨーグルトでマリネした豚肉をトマト、スパイス、揚げ玉ねぎで煮込み、バランスのいいSSS3マサラで仕上げる、という面倒
なものを作ったぜ!。
ポークのうま味と揚げ玉ねぎ、トマトがスパイスが溶け込み、濃厚ながらスッキリした仕上がり。玉ねぎ油でフィニッシュが長い。ベイビー、美味いぜ!
これ単体でも美味いですが、少しずつライスにかけ、そこにスープカレーや他の副菜と合わせていろんな組み合わせで食べるのが大吉でございますです!420円。
②ズッキーニの中東風ディップ
焼いたズッキーニを、ニンニクやレモン汁、炒って石臼で挽いた白ゴマなどと合わせ、酸味と香ばしさが楽しい、クリーミーなペーストにしてあります。ライスに合わせたりスープカレーを合わせるとクリーミーな風味が広がるぜ! 120円
③スーパースパイシースープ6
ナツメグ、メース、スターアニスなどの独特の芳香を放つスパイスを多く使い、さらに香り高い赤唐辛子や黒胡椒をふんだんに使ったキレの良い香りと味わい。100円。
①~③の全部盛りは、いつも通り
「オール」とスタッフまで!
④大根のピックル
混ぜて楽しい味変アイテム、インド式の油とスパイスで漬けたピクルス!
味は強めに仕上げ、辛塩酸苦のクセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します!120円
⑤パクタレ
パクチーやにんにく、ナムプラー等を合わせ、ペーストにしてあります。
少量で効くので、ほんの少量をライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り!60円ナリ。
⑥ナスと鰹節のピックル
スパイスの香りをつけた油でにんにくと生姜、ナスを炒め、パウダーにしたスパイスを加えて弱火で煮込み、鰹節、塩、レモンで味を調えてあります。トロトロに煮込んだナスと鰹節のうま味が一体となり、カレーに優しく華を添えます。120円ナリ。
⑦ビーツディップ
茹でたビーツに炒め野菜や炒ったココナツ、乳製品などを加えて鮮やかな色合いのディップにしてあります。粗びき黒胡椒と少量の青唐辛子とレモンで味を引き締め、ディルの香りをプラス。他クリーミーさと味の深さが加わるぜ!120円
20代の頃に一緒にやっていたワカバヤシゲンキから「ギターを弾け」と連絡が来たので、年明けあたりにヒサビサにライブに出るかもしれない。
昔はかなりの頻度でライブをやっていた。みんないいトシになってしまったが、他のメンバーも集まるようで楽しみ。
そして先日取材のあったイチオシは13日に放送の予定だそう。「家庭のカレーをもう1段美味しくするコツ」みたいな取材だった。要チェケラ!であります、野田寝装と合わせて。
ということで皆さま、良い週末を!(^。^)