前にもどこかで書いたが、冬の果物と言えば、ミカンだ。
時々、店の近所のラルズで俺も買うが、入店して店員さんに
「あのぅ…こちらにミカンというものがあると聞いて来たのですが…ほぉ…なるほど…
これがミカンという果物ですか…摺り下ろして食べると美味しいと聞きましたが…」
などという会話をしてみたいのだが、まだ試みていない。
俺の小さい頃は段ボールではなく、まだ木箱に入っていた。そのミカンの箱は俺の部屋にあり、俺は好きな時に好きなだけ、ミカンを食っていた。
しかし、俺の食い方は一風変わっていた。
部屋の奥の木箱からミカンを取り出すと、やにわ素早く振り向き、叩きつけるように全力でドアに向かって投げる。
当然、ミカンは物凄い音を立てて潰れ、ドアから剥がれるように床に落ち、それを拾って食べるのである。
毎日、ミカンを食う度にそうしていたので、白いドアの紙には飛び散った果汁が幾重にも広がり、日毎にどんどん、見たこともないような色合いになっていくのだった。
そして、ある日母親に泣くほど怒られた。それから50年ほどやっていない。幼少期の暖かい思い出だ…。
客「何が暖かいんだ」
というわけで、今週のザ・限定はヒサビサにココナツフィッシュ!
優しい味わいだけど、スパイスはバッチリだぜ!青唐辛子を炒めた時の香りは最高。
合わせる裏スープはSSS3!
①ココナツフィッシュ
さてさて、gopには南インドのミーンコロンブという大人気のフィッシュカレーがあり
ますが、まったく性格も味わいも違うものを作りたいと、いろいろ勉強したり試行錯
誤をしてきました。
そして、できたぜ、ココナツフィッシュ!
その都度いろいろ遊んでいきますが、基本、マスタードとカレーリーフの香りを移した油で青唐辛子、タマネギ、ジンジャー、ガーリック等を炒め、ターメリック、クミン等のスパイスとトマト、ココナツミルクを加えて魚を煮込んであります。油で炒めた時の青唐辛子の香りって最高。
インドでは強い酸味の魚カレーも多いですが、店主があまり酸っぱいカレーが得意ではなく、でも酸味を入れることで味のふくらみ方が全然違うので、その都度レモン、タマリンド、コクム等、気まぐれで変えながら程よく酸味を乗せています。
香るココナツのブ厚い風味と魚の旨み。柔らかく味わい深い、今までにない仕上がり。
ライスに少しずつかけ、スープカレーや他の副菜と合わせて味変しながら食うと、かなり楽しめるぜ!ライスはつきません。420円ナリ。
②ヒヨコマメの中東風ディップ
ヒヨコマメを柔らかくなるまで煮込み、ニンニクやレモン汁、炒って石臼で挽いた白ゴマなどと合わせ、煮汁を加えてペーストにしてあります。中東のペースト料理のgopアレンジ。
ライスに合わせても美味いですが、時折スープカレーを合わせ、味変しながら食べるとクリーミーな風味が広がり、ベイビー美味いぜ!オタメシアレ!120円
③スーパースパイシースープ3
いつものレギュラーのスパイス感をオーバードライブさせたスパイス好きの為のスープ!
口にするとと香ばしさと共にいろんなスパイスの香りが主張し、最後は1つにまとまっ
て消えていきます。ヤミツキ。100円。
①~③の全部盛りは、いつも通り
「オール」とスタッフまで!
④大根のピックル
混ぜて楽しい味変アイテム、インド式の油とスパイスで漬けたピクルス!
マスタードとヒングで香りを付けた油でにんにくと生姜を炒め、ローストしたメティ、マスタード、ターメリック、赤唐辛子、大根を加え、レモンで酸味をつけてあります。
味は強めに仕上げ、辛塩酸苦のクセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します!120円
⑤ヨーグルトのトルコ風ディップ
水切りしたヨーグルトにニンニク、ミント、唐辛子、甘酸っぱいざくろのビネガー「ナール・エキスィシ」などを加えて作っています。その味は濃厚でクリーミー!!
そのままライスと食べても美味いですが、スープカレーや他の副菜と合わせると味がとても深くなります。いろんな組み合わせでオタメシを!!120円。
ということで、皆々さまのおかげで、gop17周年を迎えましたぜ、センキュウっ!
お上からのお達しで、営業時間等は写真の通り。コロナが広がっているので、今年は特に何もしないけど、もっと勉強し、考え、腕を磨いて精進するぜ!
ということで皆さま、良い週末を!(^。^)