超激レア!グンドゥグリーンチリポークとSSS9!

カレー屋という仕事が好きだ。俺に向いている。

逆に向いてない仕事と言えばアート、デザイン、モノ作り方面の仕事だ。
俺は大抵のことはスラスラできるタイプなのだが、この方面は全くダメダメでセンスの欠片も無い。

だからなのか、俺が特にカッコイイと憧れるのは大工さんだ。

日々暮らし、時には新しい家族が増え、たくさんの思い出が生まれるという、多くの人にとって心と体が安らぐ場所を作るのが大工さんだ。家や建物を作れるなんてマジ凄い。そう思うきっかけの場所は帯広だった。

スリ狂に入る前に時間があったので、帯広に出稼ぎに行った事がある。

缶詰や食品加工工場、牧草運びと色々やらされて面白かったが、カルビーの工場の建築現場にも行き、足場に上って断熱材の貼り付けなども行った。

端の方になると不規則な形に断熱材をノコで切って貼り付けることになるが、俺がやるときちんと測ったはずなのに隙間ができる。

首をひねっていると「兄ちゃんどうしたのよ」と大工さんがやってきて、俺がやると隙間ができてさ、と言うと「どれ!」と言って凄い速さで寸法を測って断熱材を切り、貼り付けると隙間なくピッタリだった。

凄い技に感動し、「スッゲー!!」というとニヤリと笑って彼は行ってしまった。俺は自分に出来ないことをできる人間を年齢関係なく尊敬するタチなのだ。

指先だけで数ミクロンの厚みがわかる人間離れした人もいるし、左官職人さんなんかはコテだけでどうやったらスジ1つ残さずに壁を塗れるのか全く理解できないほど凄い技だが、凄いと思う人が沢山いるのはなかなかいい人生。

ということで今週もヤバいのをやるぜ!ザ・限定は超激レアのグンドゥ・グリーンチリポーク!

超貴重。国内でこんなの出しているのはウチだけかもしれない。自家栽培しているからできるのだが、インド南部で見かける品種のせいか、北海道では熟するのが遅く、乾燥も難しいので来期はもう作らない。

あと数回出来ると思うが今年収穫分で終了。食っておいてくれ。シャープ
な辛さと立ち上る香り!先日のカシミリと比べると面白いぜ!

合わせる裏スープはリクエストのあったSSS9!粗挽きラムキョフテのスープカレーは5人前できまーす!

①超希少!グンドゥ・グリーンチリポーク
さてさて、今回の限定は超激レア! 緑色のグンドゥチリを使ったグンドゥ・グリーンチリポーク!

南インド、タミルを旅しているとあちこちで商店で見かける、香りよくシャープな辛味の丸形の唐辛子。これがグンドゥチリ。最近は乾燥した赤いものはネット通販でも買えるようになりました。メチャ高いけど。

しかし今回はさらに希少な、余市のgop農園で種から育てた完熟していない緑色のグンドゥチリ!生産者に近くないとまず入手困難。ベイビー、ヤバいぜ!

軽く炒めた玉ネギやにんにくショウガに、グンドゥチリピューレやヨーグルトでマリネした豚肉加えて、スパイスで煮込んであります。フレッシュな唐辛子の香りと抜けるような辛味!

そのままライスと合わせても美味いですがスープカレー他副菜と合わせたり、レモンとも相性がとてもいいのでライス横のgop漬けに合わせるのも大吉であります!オタメシアレ!ライスはつきません。420円ナリ。

②ズッキーニの中東風ディップ
焼いたズッキーニを、ニンニクやレモン汁、炒って石臼で挽いた白ゴマなどと合わせ、酸味と香ばしさが楽しい、クリーミーなペーストにしてあります。ライスに合わせたりスープカレーを合わせるとクリーミーな風味が広がるぜ! 120円

③スーパースパイシースープ9 
裏メニュー。シンプルな4種の追いスパイスが、レギュラースープを低音から高音までバランス良くオーバードライブさせて強く深い味わいになります。長く残るスパイスの余韻!100円。

①~③の全部盛りは、いつも通り
「オール」とスタッフまで!

④大根のピックル
混ぜて楽しい味変アイテム、インド式の油とスパイスで漬けたピクルス!
味は強めに仕上げ、辛塩酸苦のクセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します!120円

⑤パクタレ
パクチーやにんにく、ナムプラー等を合わせ、ペーストにしてあります。
少量で効くので、ほんの少量をライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り!60円ナリ。

⑥ナスと鰹節のピックル
スパイスの香りをつけた油でにんにくと生姜、ナスを炒め、パウダーにしたスパイスを加えて煮込み、鰹節、塩、レモンで味を調えてあります。トロトロに煮込んだナスと鰹節のうま味が一体となり、カレーに優しく華を添えます。120円ナリ。

⑦ビーツディップ
茹でたビーツに炒め野菜や炒ったココナツ、乳製品などを加えて鮮やかな色合いのディップにしてあります。粗びき黒胡椒と少量の青唐辛子とレモンで味を引き締め、ディルの香りをプラス。他クリーミーさと味の深さが加わるぜ!120円

蔵前仁一さんの新刊「ホーボー・インド」が届いた。

この方の旅本はカレー屋になる前からほぼ全部読んでいるが、今回はインド料理好き必読の大傑作、小林真樹著「食べ歩くインド」を片手に南インドを食べ歩くということで、これは両方を開いてマルチウィンドウで読むという技を用いるとしよう。やっぱり俺
はカレー屋が向いている。こんなことが楽しくて仕方がない。

ということで皆さま、良い週末を!(^。^)

コメントは受け付けていません。