さて、今日は午前中に仕込みを終えてヒサビサに早く帰宅できたので、ゆっくり本を読んでいたぜ!
とにかく読書が大好きな俺サマなのだが、最近はいろいろまだ読んでいない小説やカレー・食文化関係の本がベッドのあたりにケルンの大聖堂のように積まれているのだ。
小学生のころ、NHKで少年ドラマシリーズという素晴らしい番組があり、原作を読むという楽しみを知ったのだが、その頃教会のバザーで安く入手した本の中に落語の本があった。
これがまたとてつもなく面白く、落語が大好きになった。人間の持つ人情や悲しみや可笑しみ、そして特に一般の人が見ないような角度から物事を捉えて表現をする技というのは、今の俺のカレー作りにもかなり大きな影響を与えている。
サラリーマン時代はイベントの担当という事で、ライブや落語会などをやり、落語家の方々と打ち上げに行ったりしていたが、その席でも「〇〇ちゃん、○○とかけてなんと解く?」などと常に発想の訓練をしており、プロって凄ぇなあと思った記憶がある。研がないと鈍る。
ということで、今週のザ・限定はヨーグルトポーク!たっぷりのヨーグルトとスパイスでマリネしたポークを、炒め玉ネギなどで煮込んであるぜ!
今回はアップルミントを入手したので、ピューレにして使用。
このミントはかじってみると軽い苦みと後味に甘さ。ペパーミントに比べて控えめな清涼感があり、香りと旨味の高いギーと溶け合い、シンプルだけどなんだか複雑で奥深い、重厚なんだけど軽さもある面白い仕上がりになってるぜ!
なので裏スープはハーブも使用した変わり者SSS4をチョイスし、仕上げにニラを散らしてさらに戦闘力を上げるぜ!ヒラタケもバッチリ仕入れてきたぜ!お楽しみにー!
①ヨーグルトポーク
さてさて、シンプルなポークのスパイス煮込みの登場!!
じっくりとホールスパイスの香りを移したギー(純バター)で玉ネギ、にんにくショウガ、少な目のトマトを炒め、多めのヨーグルトとスパイスでマリネした肉を優しく煮込んであります。
油は高い香りで旨味が強く、しかも値段の高いギーを惜しみながら惜しみなく使用。
その都度変えますが、使用スパイスはシナモン、カルダモン、クローブ、黒胡椒、ターメリック、クミン、赤唐辛子、青唐辛子といったところ。
シンプルスパイスたちがポーク、ヨーグルト、玉ねぎの旨味と一体となり、噛みしめるごとに優しく広がっていくスパイス設計。スープカレーその他副菜と合わせ味変すると、かなり遊べるかと思います。オタメシアレ!ライスはつきません。420円
②ヒヨコマメの中東風ディップ
ヒヨコマメを煮込み、ニンニクやレモン汁、炒って石臼で挽いた白ゴマなどと合わせ、ペーストにしてあります。ライスに合わせても美味いですが、時折スープカレーを合わせ、味変しながら食べるとクリーミーな風味が広がるぜ!オタメシアレ!120円
③スーパースパイシースープ4
裏メニュー。レギュラースープがさらに複雑で香り高くなるぜ!
SSS4はハーブも使用した、他のSSSとは全く違う中東風のスパイスミックス。多めのブラックペッパーがキレ味アップ!100円
①~③の全部盛りは、いつも通り
「オール」とスタッフまで!
④大根のピックル
インド式の油とスパイスで漬けたピクルス!クセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します!120円
⑤パクタレ
人気のパクチーのタレ。ほんの少しの量をライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り!60円ナリ!
⑥ナスと鰹節のピックル
スパイスの香りをつけた油でにんにくと生姜、ナスを炒め、パウダーにしたスパイスを加えて弱火で煮込み、鰹節、塩、レモンで味を調えてあります。カレーに優しく華を添えるぜ!120円ナリ。
⑦ビーツディップ
茹でたビーツに炒め野菜や炒ったココナツ、乳製品などを加えてディップにしてあります。他のディップとは別のベクトルの、クリーミーさと味の深さが加わるぜ!120円
6月末はもう何回行ったか分からないタイに行ってくるが、ヒサビサにネパールも行き
たい。前に行ったのは30年も前。紅茶は2ルピー(6円)、宿は150円くらいだった。まだこの仕事に就く前だったので、山のような発見があるに違いない。研がないと。
という事で皆さま、良い週末を!(^。^)