ボークコールハープリとSSS7!

スリ狂に入ってすぐにタイ料理にハマり、その後自分の店を作って東南アジアからだんだんと南アジア料理に興味が移っていった。

西インドに行ったのはもうかれこれ7年ほど前になる。

今でも西インド料理店なんて日本でも大変少なく、当時は文献も無かったので現地のYouTubeでいろいろ調べていたのだが、米も小麦も食べるしヨーグルトもココナツも使うし、複雑なスパイス使いを多く見かけたりなんだかミクスチャーな地域。これは面白そうじゃないか!

名著「河童が覗いたインド」に載っていたアジャンタ・エローラの遺跡もこのエリアにある。

それまで遺跡には全く興味が無かったのだが、その前に行ったタージ・マハルがあまりにも凄かったので、手のひらを反すように遺跡大好きになっていた。

この遺跡はオーランガバードという地方都市のバスターミナルからバスで行けるので、ムンバイ空港から国内便に乗り換えて一気に向かうことにする。

前に南インドのチェンナイ空港で乗り換えた時は少ない椅子は既に占領され、タイの田舎の村で買った毛布をかぶってトイレ近くの床に寝るハメになったが、ムンバイ空港は超立派でフカフカの椅子に寝そべって朝の便を待つことができた。オーランガバードの
ような地方都市は大都市よりものんびりしていて居心地がいい。

アジャンタ・エローラの遺跡は超凄かった。建造物というよりも岩山をノミで掘り出しているという途方もないものでまだ掘りかけのところが残っていたりしてそれがまた良い。

旅に出る前には食ってみたいものをリストアップして自宅で作り、現地で比較する方法をとっている。

今回はコールハープリ、タンブララッサ、パンドララッサ、マサラバートとパールシーの料理ダンサクだった。

しかし当然のことながら店によって味が違うので、複数の店を食べ比べて比較する必要がある。

ダンサクはこれは何もいじらなくていいくらいの再現性だったがコールハープリは帰国し、方向性を定めて休みの日に数週間試作を重ねて、よし、これでいいだろうと店で出すことになったのが今週のザ・限定なのだというこ
となのだハァハァ。年寄りは話が長いぜ!

このやたらと香り高いコールハープリに合わせる裏スープはツゥ好みのシンプルなSSS7!結構攻めてスパイスを炒り、香ばしさをまとわせてあるぜ!牡蠣のスープカレーは4人前!閉店間際にスープに余裕があればもう少し出せる予定。

①ポーク・コールハープリ
コールハープルというのは、インド西部マハーラーシュトラ州の南に位置する都市であります。なので、コールハープル風ポークカレーの意味。

インドの中でも西インドのスパイスミックスはかなり複雑なものを多く見かけ、中でもコールハープルの名がついた料理は唐辛子を多用し大変スパイシーなので有名だそうです。gop有数の、大変複雑なスパイス使だぜ!

ヨーグルトやスパイスでマリネした豚肉を、炒めたタマネギやトマトと合わせ、真っ赤なカシミリチリ、炒めた玉ねぎとニンニクを合わせて作る、この地方のスパイスミックス「カンダラスンマサラ」を大量に加え、煮込んであります。

際立つ香り。ポークの旨み。物凄く複雑で鮮烈なスパイス感。これだけでも美味いですが、ライスに少しずつかけ、スープカレーや他の副菜と合わせ
、味変しながら食べると、さらに楽しめます。ライスはつきません。420円

②ズッキーニの中東風ディップ
焼いたズッキーニを、酸味と香ばしさが楽しいペーストにしてあります。
クリーミーな風味が広がり、実に美味いです。 120円

③スーパースパイシースープ7
常連御用達!一番シンプルなSSS7!レギュラースープのいいところをブーストアップし、オーバードライブさせてくれるぜ!裏メニュー。100円

①~③の全部盛りは、いつも通り
「オール」とスタッフまで!

④大根のピックル
混ぜて楽しい味変アイテム、インド式の油とスパイスで漬けたピクルス!
味は強めに仕上げ、辛塩酸苦のクセになる味わい。スープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します!120円

⑤パクタレ・バジタレ
人気のパクチー/バジルのタレ。ほんの少しの量をライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り!各60円ナリ!

⑥ナスと鰹節のピックル
スパイスと酸味、トロトロに煮込んだナスと鰹節のうま味が一体となり、カレーに優しく華を添えます。120円ナリ。

⑦ビーツディップ
茹でたビーツを透き通るくらいに炒めた玉ねぎやココナツ、乳製品などと合わせ、鮮やかな色合いのディップにしてあります。荒めに砕いた黒胡椒と少量の青唐辛子とレモン、ディルの香り。クリーミーさと味の深さが加わるぜ!120円

タンブララッサとパンドララッサについてはターリーの中の一皿だからなのか、単品で出すような強い特徴が感じられずお蔵入りとなり、マサラバートはスパイス調合してそれから先に進んでいない。ダンサクは作るのが手間な上にラム肉が高騰しちゃったんで、しばらくやってない。こう書いていると自分でもサボってばかりのように思える。反省。

ということで皆さま、良い週末を!(^。^)

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