俺にとっての週末である火曜日は疲れ切り、「マツコの知らない世界」を酒を飲みながら見る、というのが定番の過ごし方である。
しかし今週は珍しく飲み会の予定が会ったのでヒサビサに小樽に行き、同僚だった三輪シェフのイタリアン「ぴあっと」で宴会をし、2次会はカラオケが歌えるラウンジのような店に行き、シメにレノンセンスで足がフラつくほど飲み、小樽で一泊して余市のモリンガさんでタイ料理を食い、畑仕事をして小樽の五香のあんかけ焼きそばを食い、さすがに疲れて小林真樹著「インドの台所」を自宅でひっくり返って読む、という濃い時間を過ごした。
30年も前に辞めた会社の飲み会に人が集まるというのも考えてみれば凄い話だ。
当時はマジで朝から深夜まで激烈に忙しく働いており、それまで人生をナメて楽して生きることしか考えてこなかった俺は、大いに鍛えられて今の仕事の糧になっているのだが、だからこそあの濃密な時間を共に過ごした人たちと会えるのは楽しい事なのだ。
レノンセンスという、いつ来てもゴキゲンな音楽が流れているこの店は、旭川のライブで知り合った現ゲンキグミのワカバヤシゲンキに連れてきてもらい、バイトでギターの伸ちゃんがいた。後にこの2人と一緒にバンドをやることになる。
レノンが開店して1年後くらいの話だが、当時あれだけ忙しかったのにどうやってあんなに頻繁に飲みに行くことができたのか不思議だ。
小樽を離れた後も、機会があればお邪魔している。バーなのに、マスター修ちゃんに無理言って鍋宴会したり、ビラムというセネガルのパーカッショニストを連れてライブやったこともあったな。
お互い年を取り、ムリはできないオトシゴロだが、動けるうちに動いておかないといけないオトシゴロでもある。積み上げなければいけないことはまだまだ山のようにあるのだ。
というワケで、今週のザ・限定はミャンマーの豚カレー「ウェッターヒン」！
柔らかく広がるスパイスの香りと優しい旨味。油が多いのが特徴でホンモノはもっと多いが、ウチでは抑え気味で作っている。
今回はミャンマーふりかけがあるうちにと思って仕込んだぜ！ぜひぜひ合わせてお楽しみアレ！合わせる裏スープは16種類のスパイスを使った、一番複雑なSSS5!
①ウェッター・ヒン
道内では食えるところがほとんど無い、ミャンマーの豚カレーであります！豚肉にターメリックと塩、魚醤をすりこんで寝かせた後、ピーナッツ油で炒めた玉ねぎ等と合わせ、スパイスで煮込んであります。
大きく分けると水気の少ないシービャンというタイプと、シーレー・イェーレーと言われる水気の多いタイプに分類されますが、ウチは後者の方。
ミャンマーカレーの特徴は油が多いことであり、具材の旨味とスパイスが油に溶け込み、深い味わいと、ふわりと柔らかなスパイスの香りが日本人の口にも合い、ベイビー、美味いぜ！
ライスに少しずつかけ、混ぜて食べるのが吉。そこに時折スープカレーも合わせたりすると味が変化し、大吉！さらに副菜やライス横のgop漬を合わせたりすると超吉だぜ！ライスはつかない、すまん。420円！
②ヒヨコマメの中東風ディップ
中東ではペースト料理が広く食べられていますが、コイツはgop風のディップ！！ライスに合わせても美味いですが、時折スープカレーを合わせ、味変しながら食べるとクリーミーな風味が加わるぜ！120円
③スーパースパイシースープ5
16種類のスパイスを合わせた、スパイス好き向けの、gop屈指のめちゃくちゃ複雑な香り。高域のスパイス感が増幅され、フィニッシュに甘みと快い苦みと独特の香りが抜けていきます。100円。
①～③の全部盛りは、いつも通り「オール」とスタッフまで！
④大根のピックル
インド式の油とスパイスで漬けたピクルス！クセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します！120円
⑤パクタレ
人気のパクチーのタレ。ほんの少しの量をライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り！60円ナリ！
⑥ナスと鰹節のピックル
スパイスの香りをつけた油でにんにくと生姜、ナスを炒め、パウダーにしたスパイスを加えて弱火で煮込み、鰹節、塩、レモンで味を調えてあります。ナスと鰹節のうま味が一体となり、カレーに優しく華を添えます。120円ナリ。
⑦ミャンマーふりかけ
ミャンマーではンガピジョーとかバラチャウと呼ばれるふりかけがあります。先日バンコクで干し魚を仕入れてきたので作ったぜ！噛めば噛むほど広がる香ばしさと旨味！120円。
ところで、オフクロの集めていた使用済みの外国切手があるのだが、誰か欲しい人はいないかね？大して価値のあるものではないと思うが、捨てるのもなんなんで欲しい人がいれば、店に来てもらえば進呈するぜ！希望者がいればご連絡アレ。
という事で皆さま、今週も良い週末を！(^。^)