日本に帰国後、上野駅でサワイくんと別れた。
彼は大量の荷物を持っていたので、1つ持ってやるよとバッグを持ち上げると異常に重
い。
当たり前だ。初日から、馬鹿デカい木彫りの人形とか買うからこういうことになるのだ。しかし、実は俺にも責任がある。
サファリツアーを行う国立公園の入り口にはゲートがあり、手続きにしばらく時間がかかる。
その時を狙い、マサイのおばさんたちが車の周りを取り囲み、四方八方からアクセサリーを売りつけにやってくるのである。
そのおばさん方に俺は、試しに前の座席に座っているサワイくんを指さしてみたところ、サワイくんの席の窓からは、常に10以上もの手が突っ込まれ、どうして自分の所にしか物売りが来ないのかを知らない彼は「うあ、なんとかしてください」などと「だ」にアクセントを置く関西風発音で俺を喜ばせてくれた。
翌年、サワイくんはイースター島から写真を送ってきた。彼は写真を撮られるとき「イェー!」と言うので、常に口が「ェ」の形になっている。そして、自分はイースター島にいるのに、荷物だけチリに行ってしまった、と書かれていた。気の毒だが爆笑。ハの字眉毛が見えるようだ。
と言うことで、旅を彩ってくれたサワイくん話はここまで。元気かなあいつ。
ということで、今週のザ・限定は大人気のアイツ、激ウマのラムティッカマサラ!
俺が考案したニセタンドール方式で作っているのだが、煙でモクモクとなるので夏は作れない。
次回は秋以降の提供になるので、食っておくのが吉。合わせる裏スープは素直なSSS3!
①ラムティッカマサラ
ラム肉をスパイスと野菜、ヨーグルトでマリネし、私考案の「偽タンドール方式」で焼き、スパイスとトマトベースのグレービーで煮込んであります。コイツは超大人気だぜ!
【偽タンドール方式とは】
現地に行くと、タンドール(窯)ではパン類の他に、肉も魚もチーズもガンガン焼くので、タンドール料理には、燻されたような香りが付くことを知りました。
なのでgopでは、強火の上に焼き網を載せ、中華鍋を被せて肉を焼くことで、滴り落ち
た脂が燃え、燻し焼きになる方法を考えました。これにより、味は抜群に良くなるんだぜ!
だけど時間も手間もかかるし煙だらけになるし、誰だよこんなこと考えた奴は。
さらにメティで香りをつけ、バターと生クリームでブ厚い旨味!ベイビー、ヤバウマだぜ!煙がすごいので、夏場は作れん。手間の味。450円。
②ヒヨコマメの中東風ディップ
中東のペースト料理のgopバージョン!
ヒヨコマメを煮込み、ニンニクやレモン汁、炒って石臼で挽いた白ゴマなどと合わせ、ペーストにしてあります。味変アイテムとして使うとクリーミーな風味が広がり、ベイビー美味いぜ!120円
③スーパースパイシースープ3
レギュラースープををオーバードライブさせたスパイス好きの為の裏スープ!
香ばしさと共にいろんなスパイスの香りが主張し、最後は1つにまとまって消えていき
ます。100円。
①~③のセットはオールとスタッフまで!
④大根のピックル
インド式の油とスパイスで漬けたピクルス!
味は強めに仕上げ、辛塩酸苦のクセになる味わい。一口ごとにスープカレーや他の副菜と合わせると、味が強くなり、スパイシーさが増します!120円
⑤パクタレ
常連さんに人気のパクチーのタレ。
ほんの少量ライスに付け、スープカレーと共に口にいれると、広がる旨みと香り!60円ナリ!
⑥ヨーグルトのトルコ風ディップ
水切りしたヨーグルトにニンニク、ミント、唐辛子、甘酸っぱいざくろのビネガー「ナール・エキスィシ」などを加えた濃厚でクリーミーなディップ!!
味変アイテムとして合わせると、味がとても深くなります。いろんな組み合わせでオタメシを!!120円。
さて、ビザも取れたし、6月は10日間ほど店を閉め、南インドに行ってくる予定。
もう若くもないのに、初日からめちゃめちゃハードな移動が待っている上に、今年のインドは暑いらしい。
いつもは帰りにタイに寄り、一休みして帰ってくるのだが今回はそれもない。
でも、もうないだろう経験が、俺を待っている。楽しみ。
ではでは皆さま、良い週末を!(^。^)